【なぜケガをしてしまうのか】
スポーツで一番の障害となるのは『ケガ』。ケガの場所によって名前が多種多様あり、痛みの種類もさまざま。
外部からの衝撃でのケガ以外の自発的なケガについての内容になります。
なぜケガをしてしまったかの原因を見ることで日常生活やスポーツでの長引く関節や筋肉の痛みや過去のケガの違和感の解消ができます。
【からだをコントロール?すれば解消】
からだをコントロールする=動きを整える
動きには関節が動くことで動作ができ、筋肉や靭帯、関節包など関節に付く組織が働き、この動きを連動させることでケガの防止になります。
たとえば、肩甲骨を動かすというと背中を意識するかたが多いですが、いきなり肩甲骨を動かそうとしてもなかなか意識できず肩をすくめる運動になりがち。
では肩甲骨を動かすためには自分でも見やすい鎖骨を動かすというと確認しやすくなります。
よく耳にする表現方法で、使いすぎやバランスの悪さ、体が固いから、筋力がないからなどの因果関係が曖昧な表現をしてしまいがちになり、原因がはっきりしないまま練習やトレーニングを行う事も多々あります。
例えば、
「前屈しても手が床につかないくらい体が固いから、腰に負担がかかって腰を痛めてしまった。」
【症状】腰痛
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【原因】体が固い(柔軟性の低下)
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【対処】腰のストレッチ
これを見ると「柔軟性の低下」が原因となり、腰痛が症状になり腰のストレッチが対処方法となり、さらにもう少し深く体を見ると骨盤運動に影響する太もものうらのハムストリングスの柔軟性の低下が見られればこれが原因で腰を痛めしまったとなり対処方法はハムストリングの柔軟性を向上させるということになります。
しかし、これは腰やハムストリングスの柔軟性の低下が原因でなく、なぜ柔軟性の低下が起こるのかが【原因】になります。
・ストレッチ不足
・運動不足
・ケア不足 など
上記のような不足要素も原因にはなりません。
なぜなら原因は、
『からだ(この例では腰やハムストリングスなど)が固くなるような日常動作をしているから』
というのが原因になります。つまり日常の立ち方や座り方、歩き方などのからだの使い方が良くないことによって腰痛は引き起こされてしまい、ストレッチやマッサージを充分にしても日常動作をすればすぐにもどってしまいます。
スポーツでも同様に負担になる動作しているとケガの原因になります。
※スポーツや重労働など体を酷使する動作は基本的な動作を出来ていても、ストレッチなどのケアは必要になります。
【からだは連動する】
冒頭でも既述したように肩甲骨を動かすには鎖骨を動かすのと同様の事になり近接する関節や骨を動かすことでからだの動きがつながっていきます。
正しい動かし方をすることでからだが連動し十分なトレーニングになります。
しかし、動かす方向が正しくないとからだはバラバラになりつないでいる関節や筋肉などに負担がかかりケガの原因になります。
からだの動きをつなげるというのは、実際にどういうことなのか。
『壁を押す』
この動作でも人によって様々な方法をとります。
どこの部分を使って押すのか、どこに力を入れるべきなのか、どこを使えば力が伝わるのか、壁をどこまで押せばいいのか、早く押さないといけないのか、壁の重たさ、地面の摩擦抵抗は、壁を崩して運べるのか、壁を崩す時間にどれくらいかかるのか...など考えることはたくさんあります。
しかし、すべてを考え出すと途方に暮れてしまいさじを投げてしまいますが、目的をしっかりとさせることで最短で答えにたどり着けます。
内容が重複してしまいますが、からだを連動させるために
からだの組織がなぜそこにあるのか。を簡単に考えていきます。
筋肉は伸び縮みする。→骨を動かす。
靭帯は硬くて丈夫。 →骨がはずれないようにしている。
つまり、ケガをするというのは
筋肉が痛い(肉離れや力を入れると痛いなど) → 関節を動かす方向が正しくない
靭帯が切れた(靭帯損傷や断裂、裂離骨折など)→ 骨が外れる方向に動かしている
これが全てではありませんが簡単に言うとこのようなことになります。
一度、パーソナルトレーニングでご自身の動作を見直してみてはいかがでしょうか。
【自己流がダメなのではなく、自分にあわない情報がケガの原因】
最後にからだに関してさまざまな方法やメソッドなどHOW TOがありなにが自分に合っているのか、結果が出なければそもそも自分には向いてないのではないのかと落胆するかたもいるかと思います。
しかし、方法があっているのか向いているのかなど自身で判断するのは知識が必要になります。
簡単なHOW TOや方法論は最初の入り口として良い材料ですが、いずれ壁に差し掛かると基本に戻ることになってしまいます。
基本の理解が深まるにつれ、これまでに費やしてきた労力が無駄に感じてしまう方もいますが時間を費やしてきたからこそ発見できたことで無駄ではありません。
最初から基本が大切だと言われてもなかなか楽しさを見出せなければ入口から入ることもできません。
人によって楽しさは違いますが、大切なのは、追及していく好奇心が湧いて来たときがチャンスだということ。
HOW TOや方法論を追求していくのではなく、これは何を伝えようとしているのかを追求していき学習することが最善だと思います。
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